虫歯治療

虫歯治療とは


虫歯(むしば)とは、口内の細菌が食べ物の糖分を分解して酸を作り出し、その酸が歯の表面にあるエナメル質を溶かしてしまう病気のことです。

できるだけ歯を削らない&再発させない治療

歯は、削る量が増えるほど寿命が短くなるという研究結果があります。
しかし、虫歯の再発治療を繰り返すと、どうしても歯を削る量は増えてしまいます。

そこで当院では、歯をできる限り長持ちさせるために、拡大鏡やマイクロスコープを用いた精密な虫歯治療を徹底しています。
特にマイクロスコープは、肉眼の最大20倍まで視野を拡大できるため、健康な部分を極力削らずに、微細な虫歯まで確実に除去することが可能です。

早期発見・早期治療が
大切です
(虫歯の進行・症状・治療方法)

C0ごく初期のむし歯

C0ごく初期のむし歯

歯の表面、一番硬いエナメル質が、酸によってほんの少し溶け始めた状態がCO(初期う蝕)です。
この段階では、虫歯のサインとして、エナメル質にチョークのような白い小さな斑点が見られることがあります。
でも、まだ歯に穴が開いているわけではありません。COの状態であれば、毎日の丁寧な歯磨きや、歯科医院でのフッ素塗布といった適切なケアをしっかり行うことで、歯が本来持っている修復力によって、自然に健康な状態に戻る可能性があります。

治療法

現時点では特別な治療は必要ありませんが、今後のためにも定期的に歯科を受診し、お口の状態を確認することが大切です。
日々のケア方法など、ご不明な点があればお気軽にご相談ください。

C1エナメル質の侵食

C1エナメル質の侵食

初期虫歯が進行すると、エナメル質が溶けて小さな穴ができる「虫歯の穴」の状態になります。
この段階ではエナメル質の損傷が進行しており、自然に修復することはほとんど期待できません。

治療法

虫歯によって損傷した部分を丁寧に削り取り、その後、歯科用のプラスチック素材であるレジンを詰めて補修し、治療を完了させます。
自然な見た目と機能を回復することができます。

C2象牙質の侵食

C2象牙質の侵食

虫歯がさらに進行し、エナメル質を越えて象牙質という歯の内部まで達した状態です。
この段階になると、虫歯が神経に近づくため、痛みやしみるなどの症状が現れやすく、より重篤なトラブルに発展する可能性があります。

治療法

この段階では、虫歯によってできた穴を削り取り、象牙質を詰め物で補修します。
ただし、虫歯の進行が深く神経にまで達している場合は、炎症や痛みを引き起こす可能性があり、その際には根管治療(神経の治療)が必要になることもあります。

C3歯髄まで達したむし歯

C3歯髄まで達したむし歯

虫歯が歯の内部深くまで進行し、神経にまで達した状態です。
神経が炎症を起こすことで強い痛みを感じることがあり、さらに進行すると、歯の根の周囲の組織にも炎症や感染が広がる可能性があります。
早期の対応が重要です。

治療法

虫歯が神経まで達してしまっても、根管治療を行うことで歯を残せる可能性があります。
神経を取り除き、内部をきれいにして密閉するこの治療により、抜歯を避けられるケースも多くあります。

C4歯根まで達したむし歯

C4歯根まで達したむし歯

虫歯が進行し、歯の大部分が溶けて根元まで侵されている状態です。
この段階では神経が死んでしまい、一時的に痛みを感じなくなることもあります。
しかし、歯の根の部分に膿が溜まると再び強い痛みや腫れが生じることがあり、注意が必要です。

治療法

根管治療は、まず歯の神経を除去し、根管内部を丁寧に清掃・消毒することから始まります。
その後、薬剤を詰めて密封し、最後に被せ物を装着して歯を保護します。
当院では、歯科用CTを活用し、精密な診断と治療計画の立案を行っています。

主な虫歯の治療方法

ダイレクトボンディング

ダイレクトボンディングは、歯科用のプラスチック(コンポジットレジン)を歯に直接付けて、特殊な光で固める治療法です。
歯を削る量をできるだけ少なく、しかも短時間で見た目や形をキレイにすることも可能。

詰め物治療

エナメル質の下にある象牙質まで虫歯が進んでしまった場合(C2~C3)は、まず虫歯になった部分をきれいに取り除いて、そこに詰め物をします。

詰め物の種類は、プラスチックのレジン、陶器のセラミック、金属の銀歯など色々あり、虫歯の大きさや深さによって、どの素材を使うか決めます。
治療の際には、必要に応じて麻酔を使うので、痛みはできるだけ抑えられます。

被せ物治療

詰め物だけでは対応できないほど深い虫歯や、何度も再発してしまう虫歯には、セラミックや金属でできた被せ物でしっかりと治療します。
被せ物は、歯全体を覆うことで強度を高め、虫歯の進行を防ぐ効果があります。

特に、大きく削る必要がある場合や、前歯など目立つ部分の治療では、見た目の美しさも考慮して素材を選ぶことが大切です。

根幹治療

虫歯が神経まで進行してしまった場合は、根管治療が必要になります。
これは、炎症を起こしたり感染してしまった神経を取り除き、その後、歯の根っこの管の中を徹底的に綺麗にお掃除してしっかりと密封する治療です。

痛みを抑えた虫歯治療

できるだけ痛みの少ない治療(無痛治療)

当院では、治療中の痛みをできる限り軽減するために、様々な工夫を凝らしています。
例えば、麻酔を行う際には、事前に表面麻酔を丁寧に塗布し、極細の注射針を使用することで、注射時のチクッとした痛みを最小限に抑えます。

虫歯治療においては、通常、麻酔がしっかりと効いていれば痛みを感じることはありません。
しかし、麻酔の効果には個人差があるため、もし治療中に痛みを感じるようでしたら、どうぞご遠慮なくお申し付けください。
必要に応じて、麻酔を追加いたします。

治療が終わったら
定期ケアを受けよう

初期の虫歯は比較的簡単な治療で済むことが多いのですが、ほとんど自覚症状がないため、ご自身で気づくのは難しいのが現状です。
だからこそ、虫歯を早期に発見するためには、定期的な歯科検診が非常に大切になります。

3~6ヶ月に一度、歯科医院で定期検診を受ける習慣をつけることで、虫歯はもちろんのこと、歯周病やその他のお口のトラブルを早期に見つけ、未然に防ぐことができます。

定期的なプロによるケアは、治療後の歯の健康状態を長く保ち、再発のリスクを減らすことにもつながります。
生涯にわたってご自身の歯を守るために、治療が終わった後も、ぜひ定期的なメンテナンスにお越しください。

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